投稿日:2024年5月1日 | 最終更新日:2024年5月1日
インプラント治療後のMRI検査について
インプラント治療を検討されている方に向けて、インプラント治療後のMRI検査ができるかどうかについて解説していきます。
「インプラント治療をするとMRI検査が受けられなくなる」との話を聞いたことがありませんか?
実はインプラント治療後も、ほとんどの場合で検査を受けられます。しかし実際に、受けられなくなってしまうケースもあるので注意が必要です。
そこで今回は、インプラント治療を受ける前に知っておきたい基礎知識として、MRI検査やCT検査を受けられるかどうかご紹介していきます。将来的に検査を受けられないと困る場面も多いでしょうから、治療の前に検査との関連性について解説します。
インプラントとは
インプラントとは、失われた歯を補うために顎の骨に直接埋め込むタイプの義歯です。この治療法は、隣接する健康な歯に負担をかけずに済み、自然な見た目と機能を回復させることができます。
MRI検査とは何か
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査は、磁場と電波を用いて体内の詳細な画像を生成する方法です。この検査は特に、がんの転移検査や脳、脊椎の詳細な診断に有効です。
インプラント治療後のMRI検査の可否
多くの場合、デンタルインプラント治療後もMRI検査を受けることが可能です。これは、インプラントに使用される主要素材がチタンやチタン合金であるためです。チタンは非磁性金属であり、MRI検査時の磁場によって引き寄せられたり、加熱されたりすることがほとんどありません。
インプラント治療後にMRI検査ができないケース
一部のデンタルインプラントやその他のインプラントには磁石を使用しているものがあり、これらはMRI検査に影響を与える可能性があります。特に、オーバーデンチャーのように磁石を用いるインプラントの場合、MRI検査が制限されることがあります。
インプラントがMRI検査に及ぼす影響
インプラントがMRI検査に及ぼす具体的な影響には、画像の歪みやアーチファクト(画像の乱れ)が含まれます。これはインプラント周辺の電波の反射や散乱により生じますが、一般的には臨床的な判断に大きな問題を与えることは少ないです。
インプラントとCT検査
デンタルインプラント治療後にCT検査を受けることは一般的に問題ありません。CT検査はX線を用いて行われるため、MRI検査と異なり、金属の影響を受けにくいです。ただし、インプラントの位置によっては画像に影が映り込むことがありますが、診断に必要な情報を得ることは可能です。
治療前の確認
インプラント治療を検討中の方は、将来的にMRI検査が必要になるかもしれない場合、使用されるインプラントの材質や種類について事前に確認しておくことが重要です。また、既に異なるタイプのインプラントを使用している場合は、その材質がMRI検査にどのように影響を及ぼすかを理解し、必要に応じて医師と相談してください。
インプラントは歯の治療以外にも、次のようなさまざまな用途で用いられます。
- 心臓ペースメーカー
- 豊胸手術のシリコン
- 人工関節
- 人工内耳
インプラントのもともとの意味は、人体の中に埋め込む医療器材のことです。そのため歯科治療では人体に埋め込むタイプの義歯のことを「デンタルインプラント」と呼びます。
しかしその他、心臓ペースメーカーやシリコン、人工関節などもインプラントの一種です。
インプラントといえば歯科領域のものが有名ですが、その他の分野でもインプラントは広く活用されています。
これらの情報が、インプラント治療を考慮している方々にとって役立つことを願っています。何か不安や疑問があれば、治療前に十分な情報を得て、安心して治療を進めることができるよう、専門の医師に相談することをお勧めします。
インプラント治療後でもMRI検査は受けられますか?
はい、インプラント治療後でもMRI検査は受けられます。
手術後にMRI検査をするにはどうすればいいですか?
手術後にMRI検査をするためには、主治医に相談して予約を取る必要があります。
MRI検査は差し歯があっても大丈夫か?
差し歯の有無に関わらず、一般的にはMRI検査は安全です。ただし、金属製の差し歯やインプラント、金属の矯正装置などがある場合、撮影範囲や詳細な状況によっては影響を受ける可能性があります。MRI検査を受ける前に、担当の医師や技術者に差し歯の有無を伝え、詳しい指示を仰いでください。
MRIで反応しない金属は?
非磁性金属。